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ブートブラックの新しい山羊毛ブラシ、ただものじゃないッ!

ブートブラックから新しい山羊毛ブラシが発売されるんですって!
10月1日から販売が開始するみたいです。
ちょっと機会があったので、先んじて拝見させていただきました!

 

 

これ!

 

 

か、かわいい…
欲しいです。

 

 

お値段から先にお伝えしちゃうと、このブラシ¥12,000なんです。
そうです、高いです。笑
でもそれなりの理由があるんです。

 

 

このブラシ、お化粧のメイクブラシなどを製造されている『熊野筆』という筆と同じ製法で作られたものなのだそうです。

 

 

一番の特徴はこの毛先!

通常ブラシは毛を植えてから毛の断面を揃えるのですが、これは毛先を揃えてから持ち手に植えるという製法で作られているブラシなんです。

 

なので、とにっかくふわっふわ。
すごく質の高い良い毛を使っているのだそうです。

 

 

 

拡大するとこう。

 

 

また、ブラシとしてのコシがないといけないということで、馬毛との混毛ブラシなんだそうです。またこの馬毛もしっぽの高級な毛を使われているらしんですが、山羊毛と馬毛の混毛を実現することでブラシとしての程よい弾力を確保されている、というわけなんです。

 

 

箱もこの黒い紙製のものです。
和な雰囲気と高級感が漂ってます。

 

 

僕も実際使わせていただきましたが、鏡面に全く傷がつきません!
まぁ鏡面に仕上げてから多少時間が経っていて表面が硬化していたことも関係があると思いますが、すごく柔らかい使い心地です。

 

本当に違いました。
これはほんとに驚いた!

 

欲しいです。

 

 

 

また、今までに無い特徴的な形と、木製の持ち手。
高級感もありますね。

 

 

熊野筆と同じ製法故、こういう形でしか作れなかったとのことですが、個人的にはすごくかわいらしくて好きです。

 

欲しいです。

 

 

 

このブラシ、販売開始当初はまだあまり数が出ないようなので、もし気になった方は是非お早めにお買い求めください。
すぐに売り切れるんじゃないかと勝手に予想してます。笑

 

ちなみに、プロのメイクアップアーティストの方ってお化粧の時スポンジじゃなくて、化粧筆を使われる方が多いそうです。
理由はもちろんスポンジよりも肌馴染みが良くて綺麗なツヤが出るから。

 

これは靴にも共通する部分がありそうですね。
鏡面磨きをお化粧に例える表現がありますが、そう考えるとこのフワフワ感のあるブラシでブラッシングした方が表面が整って綺麗になるんじゃないかと、予想せざるを得ません。

 

欲しいです。

 

 

 

逆にこれで、お化粧してもいいわけですよ。
奥さまへのプレゼントという大義名分が成立するかもしれません。笑

 

これでもう「また買ったの?」って怒られることもありません

 

 

 

 

 

 

冗談はさておき。

 

10月1日発売です!
是非チェックしてみてください!

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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リグロインって靴・革に対して実際どうなんだろう?

 

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、鏡面磨きのワックスを落とすための溶剤としてリグロインが使われることがありますね。

 

ワックスを落としやすいことで有名なリグロインですが、実際どうなんだと。
革への影響とかどうなんだと。
そのあたりを検証してみようと思った次第です。

 

よければお付き合いください!

 

 

リグロインとは

まず、リグロインって何?って方のために、リグロインとはなんなのか?ってところからご紹介しましょう!

 

石油エーテルの一種。飽和炭化水素からなる無色透明の軽質ガソリン。溶剤として用いられる。ベンジンと同意義にも使われる。

沸点が約摂氏60~120度のガソリン。実験室用の溶剤として用いる。主成分としてペンタン・ヘキサン・ペプタン・オクタンなどを含む。普通、ベンジンのことをいうことが多い。
引用:コトバンク

 

つまり溶剤です。あと、ベンジンと一緒。

 

ほら、僕は物理専攻だったので、化学の授業は受けてないんですよね。
なので、この程度のご紹介です。笑

 

 

あ、ちなみにリトマス試験紙でpHを調べてみると、中性でした。

 

 

 

リグロインで革靴の鏡面を落とす

こちらの記事でご紹介していますが、以前ワックスを一番早く落とすクリーナーはどれだ?って検証してみたわけですが、結論から申し上げると圧倒的ですね。

 

早いです。

 

 

 

これが…

 

 

 

こうなって…

 

 

 

こうです!

 

 

以前検証したクリーナーはこちらの3つ。

 

・ブートブラック:ハイシャインクリーナー
・東急ハンズxコロンブス:ポリッシュクリーナー
・サフィールノワール :クレム1925(ニュートラル)

 

それぞれのワックスを落とす回数を検証してみた結果…

 

ブートブラック:ハイシャインクリーナー 6回
東急ハンズxコロンブス:ポリッシュクリーナー 3〜5回
サフィールノワール :クレム1925(ニュートラル) 4回
リグロイン 2回

※回数はワックスの量によって変わるのであくまで目安とお考えください

 

乗っていたワックスの量が多少違う可能性もあるのでフェアな検証ではありませんが、リグロインは2回。

 

 

 

 

ただ、リグロインに触れた手は若干白い成分が残っているようです。もしくは手の油分が持って行かれて、白く見えるのか。
指紋が白くなっていますね。

 

 

 

じゃあ実際革にどうなのか。
ようやく本題でございます。

 

 

リグロインが革に及ぼす影響を検証

革に影響を与えそうなことをいろいろやってみたいと思います。

 

 

適当な革の端切れを用意します。
それに対して、リグロインを塗ったり、こすったり、浸したり…

 

 

1. 革に塗ってみる

まずは、革に塗ってみます。

 

 

革にシミができましたね。
液体による一時的なシミの可能性も高いため、まぁまぁ一旦放置しましょう。

 

 

2. 革に塗って擦る

次に、リグロインのついた布で革の表面を擦ってみます。

 

 

パッと見、そこまでの変化はみられません。

 

違う革でも試してみます。

 

 

こちらは、黄色の染料が抜けた感がありますね。
しかし、革の表面がすごく荒れているというような印象はありません。

 

 

ちなみに、以前パティーヌの時に使用したアセトンだと表面が擦れて溶けたような感じになります。
アセトンをクロスにつけて、同じように表面をこすってみました。

 

 

 

 

 

それぞれ乾くとこんな感じです。

 

左:リグロイン、右:アセトン

 

左:リグロイン、右:アセトン

 

少々荒々しく表面をこすったので、リグロインも革の表面が若干荒れてなくもない気がします。でもそれ以上にリグロインは、色が落ちた印象です。

 

逆にアセトンは、革の表面が荒れているのがわかります。光沢もなくなって、銀面が荒れ、若干変色しているようにも見えます。

 

 

3. 革に浸す

こんな革の切れ端を半分リグロインに浸してみます。

 

 

 

 

 

成分が揮発するのを待って、革の状態を見てみます。

 

 

特に革が硬化したとか、表面の光沢が失われたとか、そういうことはなさそうです。
ただ、やはり染料が溶けたせいか若干の色ムラができているようですね。

 

 

結論

『リグロインの革への影響は、見た目には分かりづらい。』

 

こう結論付けました。
すごく曖昧な結論で申し訳ないのですが、革への影響が正直どうなのかもっと長く使ってみないとわかりません。

 

 

 

リグロインを革に塗った、染み込ませただけだと、それほど大きな変化はわかりませんでした。
なので、ちょっと革に塗ったくらいであれば、正直そこまで大きな影響はないんじゃないかと思います。

 

しかし、先ほどご覧いただいたように手が白くなる現象があるのも事実です。
あれは、揮発しなかった成分が残っているのか、手の油分が奪われ過ぎたものと思われますが、もし白っぽい成分が革に残っているとしたら、それによってどんな影響があるのかは目ではわかりづらいというのが正直な感想です。
他のクリーナーであっても成分が多少残るのは間違い無いと思います。

 

別に問題ないかもしれないし、革には有害かもしれません。

 

染料の話は、黒の靴に使う分には多分それほど影響はないかと思われます。
色の薄い革や茶靴に使うときはちょっと注意が必要かもしれませんね。

 

 

 

ただし、ベンジンを摂取して自殺を図ろうとした女性の症例がネットにあって、肺浮腫と出血や、心筋繊維の断片化などが見られたそうです。
※ソース:日本医薬品添加剤協会

 

この例は極端ですが、摂取すると体に害が無いわけではない液体です。なので、実際のところよくわからない。目には分かりづらい。という結論としました。

 

 

リグロイン販売店

リグロインを購入するときに、近所の薬局に電話をして聞いたのですが、大手のチェーン薬局には売ってませんでした。
いや、薬局って判断がわるかったのかわかりませんが、結局amazonで購入しました。

 

ホームセンターとかには売ってるかもしれませんね。

 

 

 

最後に

引火性があったり、換気の良いところで使うなど、使用上の注意が製品に記載されています。
便利なのはいいことですが、それなりに危険があることもご理解いただいた上で、使用してくださいね。

 

安全に使っていただくことが何より大事だと思います。

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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R&Dさん主催のイベント”靴磨きフェス2018″にお邪魔してきました!

 

R&Dさん主催のイベント靴磨きフェス2018にお邪魔してきましたので、簡単ですがイベントの様子をご紹介したいと思います!

 

よければお付き合いください!

 

 

靴磨きフェスとは?

 

簡単にご説明すると、靴磨きという文化の発展のために開催されたイベントで、靴磨き職人さんをはじめ、靴関連の企業さんもブースを出されていました。
というのも、こちらの記事でもご紹介しているのですが今日9月23日は、靴磨きの日ということで、R&Dさんが正式に日本記念日協会へ認定・登録がされたものです。

 

ということで、R&DさんやBrift H の長谷川さん、靴磨き芸人の奥野さんなど、著名な方がステージでトークショーをされたり、職人のみなさんもご自身のPRをされたりととっても賑やかなイベントでした。

 

 

SNSで知り合った方と何名かお話させていただきましたが、大阪や名古屋など他にもいろんなところからいらっしゃってて、靴磨きファンの熱意の深さを思い知りました。

 

 

表参道のシャレオツ空間

 

今回のイベントの会場となったのは、表参道の commune 2nd というスーパーシャレオツ空間です。
スペースの中に飲食店があったり、テーブルが並んでたり。あとはなんか植物がたくさんあったり、なんかもうとにかくおしゃれなところ。

 

 

なので、外人さんがお酒を飲みながら食事を楽しんでいたり、若いカップルや女性のグループがふらっと来たり、いろんな年代のシャレオツな人たちが足を運ぶようなとこでした。

 

 

 

天気も良かったし、靴磨きフェスと知らずに来られた方もたくさんいらっしゃって、「へぇ靴磨きフェスだって!」と靴磨きというキーワードに触れられる若い方も多いようでした。

 

でもこうやって全く靴磨きに興味の無い方が靴磨きというキーワードに触れることが、文化が根付いていく第一歩ですね。
すごく素敵なイベントだと思いました。

 

 

 

割と靴磨きファン向けのコンテンツが多かったので、そうでない客層をもっと取り込める何かがあると良かったかもなぁと思ったりしてたんです。
でも、フリー磨きスペースみたいなところはあって、高校生がR&Dの方に教えてもらいながら靴を磨いていたって話も聞きました。

 

そういうの素敵ですよね。
まさにイベントの趣旨にピッタリ。

 

 

 

 

9月末とは言ってもまだまだ暑かったので、勢いに任せて僕もおビールの小瓶をいただいてしまったので、なんかあまり写真は撮れてないのですが、トークショーの間の休憩時間は磨きブースがすごく賑わっていました。

 

 

Gaku Plusの北村さん

 

本日、佐藤 我久さんが発売された書籍を取り置きしていただいてたこともあって、僕はGaku Plusの北村さんに磨いていただくことにしました。

 

 

この仕上がり!

 

 

 

北海道出身の21歳の職人さん。
ブラッシングもワックスを塗る時もクロスで磨く時も、終始北村さん優しさが滲み出ていました。

 

 

 

最後に

イベントスペース全体を通してすごく賑わっていた印象でした。
繰り返しになりますが、一般の方も自由に入って飲食ができるとっても素敵な場所でした。一般の方というのが重要だと思っていて、靴磨きに全く興味のない方が少しでも『靴磨き』というワードに触れられる機会が増えることからはじまっていくと思うんです。

 

是非こう言うイベントがこれからも開催されるといいですね。個人的にはいろんな方にお会いできて単純に楽しかったです。
イベント運営の方、職人の皆様も、関係者の方々もありがとうございました!

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

あ、シューサークル撮りました。笑