THE LAST “BLUES”

“Absolute Stableness”

 

後足部の安定感

かかとが抜けやすかったりグラついたりする靴は、足に余計な力が加わって疲れてしまいます。また無意識に指先に力が入ってしまうということもあります。
そこで最も重視したのは「かかとが抜けないこと」と「後足部の安定感」です。

ヒールカップに角度をつけることで、足を蹴り出すときのかかとの抜けを予防する設計になっています。

 

ウエストガースと踏まずでホールド

また、絞り込んだウエストとウエストガース(二の甲)で足をホールドする設計の木型になっています。
当ブランドではロングカウンター(かかと部の芯材)をデフォルトで採用しており、土踏まず後部からかかとにかけて、しっかりと足を固定する履き心地が特徴です。

絞り込んだ土踏まずによって程よいアーチサポートが得られるだけでなく、かかとのグラつきを感じさせない安定感を実現しています。

 

 

母趾球が乗る前足部

後足部に比べると前足部は少々幅を持たせています。

木型を内に振ることで母趾球がしっかりと地面を捉え、さらに絞った土踏まずに足が乗ります。
親指の付け根の骨(母趾球)と、小指の付け根の骨(小趾球)と、かかと。その3点がしっかり地面を捉えられるので、ヒールの接地面が小さくても歩行の安定感を得られます。

また、絞り込みすぎず、指が窮屈にならないスクエアなつま先にすることで、足の細い方でも小指を巻き込まれにくい設計になっています。

 

ヒール高:2.5cm

ヒールは少し高めに設定しています。本底を除いて2.5cmですので、通常の靴より少々高めです。

 

デザインコンセプト

つま先はチゼルトウです。
ラウンドの木型よりも主張の強いシルエットになるので、靴のデザインは選ぶ形状です。しかし、ドレス感を際立たせたいデザインとの相性は抜群です。

つま先を長く見せたくなかったため、必要以上に長さを求めず、チゼルの主張が強くなりすぎないシルエットに留めました。

 

 

合う・合わないが分かれるため、汎用的な木型ではありません。
しかし、既成靴ではなかなか味わえない履き心地を実現し、ドレスでエレガントな木型に仕上げました。